ほろ苦いその後は。【西ロマ】 《甘》
「っよし!作るぞ!」
今日はいつもより俺はやる気が出ていた。
「....アイツが帰ってくるまでに終わらせねぇとな。」
そう言って窓の外を見る。
今日も綺麗に澄んだ空だ。
ちなみに『アイツ』というのはもちろんあのド天然鈍感な
俺の親分、スペインのことだ。
アイツは本ッッ当に鈍感だからな。
どうせお前はバレンタインチョコ1つも貰わねぇから
俺がくれてやるよ....っていう
この計画なんざ知らねぇだろうなww
さて、そろそろ始めるか。
俺はそこにあったチョコレートを刻む作業に掛かった。
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「....終わった.....」
かれこれ3時間掛かってしまった。
面倒くさかった....
いや、嘘だ。
....内心楽しかったな....なんて言わせんなちぎぃいいいいい////
じゃあ、あとはアイツを待つだけだな。
....実はこれ、本命だったり....
「ただいまー」
う、うわ、帰ってやがった(焦
まだ心のじゅ、準備が.....
そう思いながらスペインの方を見ると....
「..........」
言葉が出ない.....
「あ?これ?」
そんな俺に気づいたのか、スペインは自分の持っている
たくさんのチョコたちに目をやり、苦笑した。
「なんやチョコいっぱいもろてしもうたぁ」
そういうと「どうやって消費しようかなぁ」、と言いながら
部屋の床に置いた。
なんだ、俺があげなくてもいっぱい貰ってんじゃねぇかよこん畜生。
気が付くと俺の目の前は涙でほとんど見えなくなっていた。
手に持っていたチョコの袋はぐしゃ、と潰れていた。
「ろ、ロマ!!!!?どうしたん!!?」
俺の顔を見るなり、スペインは慌てだした。
「お、お前が悪いんだこんちくしょーーーーーーめ!!!」
「親分がか!!!?......ってロマーノ?手ェに何持っとるん?」
スペインは俺のチョコの入っている袋に気が付いた。
「こ、これはだな.......!」
俺が言い訳をする前にスペインは俺の手から奪った。
「何~?ん?『スペインへ』って、ロマーノ、俺にチョコ作ってくれたん?」
「うっせぇ、あげようとしたけどお前
いっぱい持ってるからもう要らねぇだろ。返せ。」
そういうとスペインは急に俺を抱きしめて言った。
「Gracias,Romano.Te Amo!」
『ありがとう、ロマーノ。愛してる。』...か......。
......。
こっちだってお前が大好きだ。ちぎー。
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なんて俺得な西ロマ!!!!!
ちょっとおそいけどバレンタインネタ。
眠気に襲われながらも
理科の授業の間に考えたネタ((え。